群れて暮らす

羊の雑記

スマホを持たない主義

僕は去年からニートをしている。そもそも短時間のバイトしかした事ないので社畜とは無縁の人生だ。いま現代人は心の余裕がないという。そんなことわからない。時間を持て余している僕からすると遠い国の話のように思える。

 

満員電車なんか乗らないし生活の中で関わる人といえば家族と病院の先生、行きつけのカフェの店長と客くらいだ。だから人間関係がストレス、というのもいまいち理解できない。僕はお喋りが好きなのでニートとはいえ人といるのが好きだ。嫌いになるほど人と関わっていないのもあるかもしれない。

 

現代人は心の余裕がなくなった。そう言われるのは仕事もそうかもしれないが僕はスマホのせいだと思う。僕は壊れたのをキッカケにスマホは手放した身だ。するとどうだろう、LINEを返事しなくちゃとかSNS向けに何かしなくちゃ、そういうのがなくなった。

 

なんだ、別になくても困らないじゃん。スマホで繋がってた人は行きつけのカフェで出会った人がほとんどだったのでまたカフェに行けばいい。高校からの友人と連絡を取らなくなったのは痛いが慣れてしまった。目の前にいる人を大切にしていこう、そう切り替えた。

 

むしろ身軽になった。気苦労がひとつ消えたというか外に出かける時、いつも持ち歩いていたものがなくてどこにでも行ける気すらしてきた。寂しい気持ちはあるが元々こうだったのだ、スマホが登場するまでは。

 

今現代人の半数がスマホを5時間以上見ているらしい。5時間以上、それは疲れてもおかしくないよね。昔、僕はパソコンにどハマりしていてゲームにプログラミングに音楽制作、今思うと体調不良の原因は電子ドラッグだったんじゃないかと振り返っている。

 

たまにはゲームや音楽、SNS、動画から離れて近所を散歩するのはどうだろうか?スマホが現代人を病ませているように見える。

20代が終わる

20代が終わろうとしている今、僕は後悔している。若いうちにもっと遊んでおけばよかったと。具体的に言えばもっと人とワイワイしておけばよかった。

 


小学生のうちから僕はゲーム作りに勤しんでいで将来はゲーム会社で働くなどと本気で思っていた。やがて年齢もあがり音楽に興味を持ち出して作曲もするようになった。

 


毎日、ひとりでパソコンと向き合う日々。その時間があったせいで僕は人と関わって来なかったように思う。

 


その反動からか、ある時遊戯王カードにハマった。元々凝り性だった僕が札を握るとまさに水を得た魚で4、5年くらいとあるゲームカフェに通い続けた。「なんだ、人とワイワイするのも面白いじゃないか」。僕は遊戯王カードを通してそう思った。

 


随分、時間を無駄にしてきた。パソコンなんていじってないでちゃんと勉強とかしておけばよかった。結局、ゲーム会社には就職していない。それどころかゲームを作る大変さを知って「きっとキツイ仕事なんだろうな」と趣味に留めようとしている僕がいる。完成したゲームもそんなにはない。もしかしたらそんなちょっとした才能があることは恵まれていることかもしれない。でも無駄にしてきた。

 


今は昔ほどの情熱はない。それどころか何も作らなくても、何も作れなくてもいいと思えてきた。目的はなくともカフェに行ってただゆっくりした時間を過ごす、そういう楽しみ方もできるようになった。

 


人生というのは無駄の連続かもしれない。むしろ全てが有意義な生き方ってのはそれはそれで可哀想に見える。これからも僕はこんな生き方なんだろうな。ただ、目標としてパソコンから離れた生活を送ってみたい。プログラミングだなんてワザワザ大変な事をしないでただ動画見るだけの道具にするとか。まるで生業にしていたワケでもないのに仕事で疲れ切って農業を始めたプログラマーみたいだ。

ニートは続くよどこまでも

昼すぎに目を覚まし、スーパーまでお買いもの。

 

ゲーム、ネットサーフィン、弾き語り、けん玉、壁当て、筋トレ、瞑想、家族とボードゲーム、晴れた日はジョギングへ出かける。

 

もはやルーチン化しているニート生活。

あり余る時間を潰しに潰していく。

 

無職だと将来が不安だと聞くが僕はそうはならない。今飲んでいる精神薬のおかげかもしれない。

 

統合失調症になったが病気という感じはしない。そりゃ症状が出てた頃はヒドかったけれど苦しいというよりはむしろハイになって楽しかった。

 

暗くて鬱々しいヤツがメンヘラだとするなら僕はメンヘラではなくマジキチだろう。マリファナやってると言えば信じてもらえるレベルだった。

 

精神病院を退院してまずバックギャモンAmazonで注文した。入院中にテレビで見てから気になっていたのだ。

 

バックギャモンというのは世界四大ゲームのひとつで西洋スゴロクと呼ばれるもの。届いてから2ヶ月が経ち、家族に圧勝できるほど強くなった。

 

意外とお金をかけなくても人生楽しめる。バックギャモンは千円。ギターは元々家にあった物。任天堂スイッチは高かったけれどコスパで見たら安い方かもしれない。

 

実は僕は携帯を持っていない。病気の症状が出ていた頃に壊してしまった。それでも何とか生きていけるのがわかった(スマホ依存と言われる現代、持ってない方がいいのかも)

 

ニートは楽しいが他人との関わりがないのがネックだ。そろそろ体力がついてきたのでまた行きつけだったカフェのマスターに会いに行こうと思う。

 

ニートは続くよどこまでも

 

 

いや、金が尽きるまで