群れて暮らす

羊の雑記

ボードゲーム作りを始める

ボカロPがひとり消えた。彼はこれまで10年ほど曲を作り続けてきたがツイッターの更新と共にその姿を消した。僕のことである。天才はなぜ消えてしまったのか…?理由は疲れたから。パソコンで曲を作るのはしんどいのだ。音楽の夢と共に僕は長い制作を終えた。もう数年前のことである。

 

それから僕は何をやってるのか?ボードゲーム作りである。パソコンで画用紙を印刷してチョキチョキはさみで切っている。なぜかって?ボードゲームブームだから。別に流行に乗ったワケではない、気づいたらそうなっていた。そういやボカロPを始めた頃もボカロが流行っていた(僕は初代、初音ミクを使っていた)。時代の流れというものがあるのか、僕は見事に流されている。

 

僕は自分自身が何かを極めるタイプだと思ってたのだがそんなことはなかった。楽しそうな方へどんどん流されている。みんながやってるから飛びつく、面白そうだからやってみる。それは人生をかけて取り組むようなものではなかった。例えるなら“砂場の城”。1日かけて作ってもいつかは崩れていく。何も残らない、でもまた城を作る。

 

10年続けた作曲をやめたことで僕の中のハードルが低くなった。結局、曲を作っても“何も残らない”。僕のネット上にあげた曲は滅多に聴かれないし聴いてもらえないのならそれは存在しないのと同じだ。現に作った曲のことなんか僕が忘れてる。大切なのは作っている間の時間なのだ。それが楽しいと思えたらいい。

 

それからこれまで無駄な時間だと思っていたゲームやアニメを観たりすることもするようになった。遊びの幅が広がってだんだん楽しくなってきた。僕は有名なボカロPにはなれなかった。でも曲を作るのは楽しかった。これから作るボードゲームはどうなるかはわからない。けれど楽しめればそれでいいのだ。