群れて暮らす

羊の雑記

20代が終わる

20代が終わろうとしている今、僕は後悔している。若いうちにもっと遊んでおけばよかったと。具体的に言えばもっと人とワイワイしておけばよかった。

 


小学生のうちから僕はゲーム作りに勤しんでいで将来はゲーム会社で働くなどと本気で思っていた。やがて年齢もあがり音楽に興味を持ち出して作曲もするようになった。

 


毎日、ひとりでパソコンと向き合う日々。その時間があったせいで僕は人と関わって来なかったように思う。

 


その反動からか、ある時遊戯王カードにハマった。元々凝り性だった僕が札を握るとまさに水を得た魚で4、5年くらいとあるゲームカフェに通い続けた。「なんだ、人とワイワイするのも面白いじゃないか」。僕は遊戯王カードを通してそう思った。

 


随分、時間を無駄にしてきた。パソコンなんていじってないでちゃんと勉強とかしておけばよかった。結局、ゲーム会社には就職していない。それどころかゲームを作る大変さを知って「きっとキツイ仕事なんだろうな」と趣味に留めようとしている僕がいる。完成したゲームもそんなにはない。もしかしたらそんなちょっとした才能があることは恵まれていることかもしれない。でも無駄にしてきた。

 


今は昔ほどの情熱はない。それどころか何も作らなくても、何も作れなくてもいいと思えてきた。目的はなくともカフェに行ってただゆっくりした時間を過ごす、そういう楽しみ方もできるようになった。

 


人生というのは無駄の連続かもしれない。むしろ全てが有意義な生き方ってのはそれはそれで可哀想に見える。これからも僕はこんな生き方なんだろうな。ただ、目標としてパソコンから離れた生活を送ってみたい。プログラミングだなんてワザワザ大変な事をしないでただ動画見るだけの道具にするとか。まるで生業にしていたワケでもないのに仕事で疲れ切って農業を始めたプログラマーみたいだ。